ホッケーのルール

●オフサイドの廃止

サッカー同様、ホッケーにもオフサイドは過去存在していたが、ルール改正により廃止され得点の入る確率が以前より増え、よりスピーディーでスリリングなゲームとなりました。


●サークル

ホッケーでは、サークルと呼ばれるほぼ半円の中からシュートを打たないと、得点とみなされない。従って、サッカーのようなロングシュートはあり得ません。また、ホッケーでは、シュートの時を除いて、基本的にボールを上げてはいけないので、サッカーのように空中にセンタリングを上げることができません。そのためホッケーでは、ゴール前の駆け引き、すなわち、攻撃側はドリブル、パスを使っていかに相手守備陣をかいくぐって得点するか、守備側はそれをどう防ぐかが、最大の見所となります。


●選手の交代

ホッケーでは選手の交代は、ペナルティーコーナーの時を除き、いつでも、一度に何人でも行なうことができます。サッカーと異なり、一度ベンチに下がった選手でも、再びフィールドに戻ることができます。選手の交代のために時間が止まることはないが、ゴールキーパーの交代の時だけは時間を止めます。


●警告、退場

ホッケーではカードが3種類ある。グリーンカード、イエローカード、レッドカードの三つである。グリーンカードは警告を、イエローカードは一時退場を、レッドカードは即時退場を表しています。グリーンカードを出されても退場になることはないが、イエローカードを出されると、5分以上の退場となる。実際にどれくらいの時間、退場になるかは審判の裁量にまかされています。レッドカードは即時退場で、その試合にはもう出ることができなくなります。


●ペナルティーコーナー

ホッケーを最も特徴づけるセットプレーである。また、このプレーにより得点のはいる確率は高いので、このプレーの出来が試合の流れを大きく左右します。

ペナルティーコーナーは、以下の時に攻撃側に与えられます。

サークル内で守備側が反則を犯した場合

自陣23mエリア内で守備側が故意の反則を犯した場合

守備側が故意にバックラインをこえるようにボールを出した場合

攻撃側は、ゴールポストから10m離れた地点から、パッサーがボールをストロークし、サークルの外でストッパーがボールを止め、それからシューターがシュートを行なう。攻撃側はこのセットプレーに何人参加しても良いが、ボールが出されるまで、サークル内に入ることはできない。第1シュートがヒットで行なわれる場合、ゴールのボードの高さ(46cm)以上にあげてはいけない。第1シュートがヒット以外の方法で行なわれる場合や、第2シュート以降はボールをあげても良い。守備側はゴールキーパー1人と、フィールドプレイヤー4人で守り、球がストロークされるまでは、ゴールラインよりも外か、ゴールポストから4.55m以内のバックラインよりも外に位置しなければならない。それ以外の守備側の選手はハーフラインまで戻らなくてはなりません。

ペナルティーコーナーは、攻撃側の人数の方が多い状態で、プレーを開始できるため、非常に攻撃側に有利です。攻撃側はいかに確実に得点をとるか、守備側は不利な条件でいかに守るか、がペナルティーコーナーの見所でですね。


●審判

ホッケーでは審判は2人、どちらも主審である。2人でアンパイアリングを行なうが、自分のサイドのサークル内は全責任を負う。ホッケーはボールのスピードが速いため、試合展開が速く、審判1人ではとても無理です。また、ボールが小さく速いので、見極めるのが大変です。フィールド内において審判は、絶対的な権限を持っています。


●人工芝

ホッケーはもともと天然芝の上でおこなうスポーツだったが、現在では人工芝で行なうようになりました。国際的な大会では必ず、日本においても全国的な大会では全て、人工芝で行なわれています。ホッケーでは、転倒した際に、摩擦によりやけどするのを防ぐため人工芝に水を撒いてプレーをします。水を撒くことで、ダイナミックなプレーが可能になり、ボールのスピードがさらに上がり、また、ミスが激減した。そのため、スピーディーで、スリリングなゲームが展開されるようになり、より魅力的なスポーツになりました。